体刑(読み)たいけい

精選版 日本国語大辞典 「体刑」の意味・読み・例文・類語

たい‐けい【体刑】

〘名〙
① 直接、からだに加える刑罰。昔行なわれた笞刑(ちけい)黥刑(げいけい)烙印(らくいん)など。身体刑(しんたいけい)
※彼の歩んだ道(1965)〈末川博〉二「当時の学校における懲戒処分は、今日からみると、ずいぶん原始的で無茶で、体刑ともいうべき罰を科せられることも稀ではなかった」
自由刑をさす俗語。からだの自由を束縛する刑。現行刑法では、懲役禁固拘留の三種。〔五国対照兵語字書(1881)〕
天国記録(1930)〈下村千秋〉三「この体刑と、金刑とが、周期的に、一年に×回乃至×回の割りで、全部銘酒屋へ科せられることになってゐた」

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デジタル大辞泉 「体刑」の意味・読み・例文・類語

たい‐けい【体刑】

身体損傷を加える刑罰。かつて行われていた笞刑ちけい黥刑げいけい烙印らくいんなど。身体刑。
自由刑の俗称。

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百科事典マイペディア 「体刑」の意味・わかりやすい解説

体刑【たいけい】

身体に害を加える刑罰(身体刑)。鼻そぎ,耳そぎ等の肉刑,笞刑(ちけい),入れ墨刑等であるが,日本の現行法上,このような意味での体刑はない。普通には自由刑の意味に用いられる。

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普及版 字通 「体刑」の読み・字形・画数・意味

【体刑】たいけい

身体刑。

字通「体」の項目を見る

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