体内磁石(読み)たいないじしゃく(英語表記)biological compass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「体内磁石」の意味・わかりやすい解説

体内磁石
たいないじしゃく
biological compass

生物一定方角を認知する機構。たとえば,渡り鳥は体内時計で感知した時刻太陽位置を考え併せて方角を知ることができる。またアリなどの昆虫では,偏光を感知することにより,定位した運動を可能にしていることもよく知られた事実である。また,最近では細菌で細胞内に磁石を持つものが発見され,体内磁石との関連の有無について関心が持たれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android