佐藤誠実(読み)さとうじょうじつ

精選版 日本国語大辞典 「佐藤誠実」の意味・読み・例文・類語

さとう‐じょうじつ【佐藤誠実】

明治時代国学者江戸の人。国学黒川春村に、漢籍安積艮斎に学ぶ。博覧強記をもって知られた。明治五年(一八七二文部省にはいり、「古事類苑編纂従事著書に「語学指南」がある。天保一〇~明治四一年(一八三九‐一九〇八

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デジタル大辞泉 「佐藤誠実」の意味・読み・例文・類語

さとう‐じょうじつ〔‐ジヤウジツ〕【佐藤誠実】

[1839~1908]国学者。江戸の生まれ。「古事類苑編纂へんさんに従事。著「日本教育史」など。

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朝日日本歴史人物事典 「佐藤誠実」の解説

佐藤誠実

没年:明治41.3.11(1908)
生年:天保10.11.23(1839.12.28)
明治時代の国学者。初名造酒。号は黙斎。江戸浅草正行寺の生まれ。儒学を安積艮斎に,国学を黒川春村に学び,広く和漢の学に通じていた。明治5(1872)年文部省編輯寮に奉職,『古事類苑』編輯掛となる。のち東京大学古典講習科講師,東京音楽学校教授を勤める。28年,『古事類苑』編纂事業を継承した神宮司庁推薦を受けて『古事類苑』編修長となり,熱心にこの事業を推進,ついに40年に完成させたが,翌年病気のため没した。帝国学士院会員。主著に『日本教育史』がある。

(飯倉洋一)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤誠実」の解説

佐藤誠実 さとう-じょうじつ

1839-1908 幕末-明治時代の国学者。
天保(てんぽう)10年11月23日生まれ。国学を黒川春村,儒学を安積艮斎(あさか-ごんさい)にまなぶ。維新後,文部省,元老院などにつとめた。「古事類苑(こじるいえん)」の編修長となり,明治40年その大事業を完成させた。学士院会員。明治41年3月11日死去。70歳。江戸出身。初名は造酒。号は黙斎。名は「のぶざね」ともよむ。編著に「語学指南」「日本教育史」など。

佐藤誠実 さとう-のぶざね

さとう-じょうじつ

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