出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
詩人。神奈川県川崎生れ。暁星中学仏語専科に学ぶ。少年期より佐藤紅緑に師事して俳句を作り,また千家元麿,福士幸次郎らとの交流を通じて詩作に入る。処女詩集《正義の兜》(1916),第2詩集《狂へる歌》(1917)などには人道主義的傾向が強いが,第3詩集《満月の川》(1920)あたりから,感覚的な情感を多彩に表現する傾向が明瞭に出てくる。《荒野の娘》《華やかな散歩》(ともに1922)その他,旺盛な制作力を示し,紀行詩集《琉球諸島風物詩集》(1922)にはその鋭い感覚的表現,豊富な語彙,闊達な語り口が最も特徴的に表れている。歌謡曲の作詞家としても大いに活躍,《赤城の子守唄》などよく知られている。句集,随筆集,釣りの本なども多い。多様な業績をもつが,本格的な研究は今後のことに属する。
執筆者:大岡 信
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
詩人。神奈川県に生まれる。暁星中学附属仏語専修科に学ぶ。早くから俳句をつくり佐藤紅緑(こうろく)に師事した。千家元麿(せんげもとまろ)らと知り合い『白樺(しらかば)』的な人間主義から生命感と感覚性豊富な詩風に移り、晩年は戦争や時局に歩調をあわせた詩を書いた。詩集は『正義の兜(かぶと)』(1916)から『わたつみの歌』(1941)に至る22冊があり、主宰した『詩之家』(1925.7創刊)から多くの新人を出した。魚釣りを愛し、旅行を好み、随筆や詩作に反映させている。晩年には民謡や歌謡の作詞に手を染め、『赤城(あかぎ)の子守唄(こもりうた)』『人生劇場』などはよく知られている。
[角田敏郎]
『『現代日本文学大系41 佐藤惣之助他集』(1972・筑摩書房)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新