佐原[市](読み)さわら

百科事典マイペディア 「佐原[市]」の意味・わかりやすい解説

佐原[市]【さわら】

千葉県北東部の旧市。1951年市制。北部は利根川流域の低湿地,南部は下総(しもうさ)台地の一部。付近は古代から香取神宮の神領として開け,古くから酒,みそ,醤油など醸造業が盛んで,中心市街は近世には利根川水運の河港として栄えた。利根川北岸は水郷十六島と呼ばれる水郷筑波国定公園の中心地で,水生植物園,大利根博物館もある。付近は縦横水路が通じ早場米産地として有名。台地ではラッカセイを特産し,野菜,ナシの栽培も行われる。1898年成田線が通じ,1970年鹿島線が分岐して茨城県南部と結ばれた。1977年利根川に水郷大橋がかかり,1986年開通の東関東自動車道も茨城県潮来(いたこ)へ通じる。香取神宮,伊能忠敬旧宅(史跡),十六島ホタルエビ発生地(天然記念物)がある。2006年3月,香取郡小見川町,山田町,栗源町と合併し市制,香取市となる。119.88km2。4万8295人(2003)。
→関連項目大栄[町]

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