佐々木仲沢(読み)ささきちゅうたく

精選版 日本国語大辞典 「佐々木仲沢」の意味・読み・例文・類語

ささき‐ちゅうたく【佐々木仲沢】

江戸後期の蘭医陸奥の人。大槻玄沢について蘭学を修め、仙台藩医学校助教となる。仙台藩最初の人体解剖を行ない「解体存真図腋」を著わす。寛政二~弘化三年(一七九〇‐一八四六

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「佐々木仲沢」の意味・わかりやすい解説

佐々木仲沢
ささきちゅうたく

[生]寛政2(1790).陸中,上黒沢
[没]弘化3(1846).4.1. 仙台
江戸時代後期の蘭方医。奥州西磐井郡の人。名は知方 (芳) ,字は仲蘭,号は蘭嵎。江戸に上り大槻玄沢について蘭方を学び,のち桂川甫賢に師事した。甫賢より贈られた和蘭外科書に,瘍医新書のなかの刺絡編を加えて翻訳し,文政5 (1822) 年『刺絡精要』として刊行。同4年,仙台藩に医学館が設けられるや甫賢の推薦で同医学校の教師となり,女囚の死体解剖,『解体存真図腋』を著わす。また C.フーフェラントの"Enchiridion medicum"の刺絡編を訳した『増訳八刺精要』がある。

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