低温乾留(読み)テイオンカンリュウ(英語表記)low-temperature carbonization

デジタル大辞泉 「低温乾留」の意味・読み・例文・類語

ていおん‐かんりゅう〔テイヲンカンリウ〕【低温乾留】

セ氏500~600度で行う石炭乾留。半成コークス低温タールが得られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「低温乾留」の意味・わかりやすい解説

低温乾留
ていおんかんりゅう
low-temperature carbonization

600℃付近で石炭乾留すること。成分関係から,乾留によって形状変化の少い非粘結炭を原料とし,半成コークス,低温タール,低温乾留ガスが得られる。 900~1200℃ぐらいまで加熱する場合を高温乾留という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の低温乾留の言及

【乾留】より

…粘結炭では熱分解開始温度の前後から軟化,溶融が起こり,コールタールの発生がやむ500℃くらいでは再び固化し,さらに高温に加熱されれば良質のコークスが得られる。 石炭の乾留は低温乾留と高温乾留に区分される。低温乾留は500~600℃で行われ,一般に非粘結炭を原料とする。…

※「低温乾留」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android