低クロール血症(読み)ていクロールけっしょう(英語表記)hypochloremia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「低クロール血症」の意味・わかりやすい解説

低クロール血症
ていクロールけっしょう
hypochloremia

低塩素血症ともいう。血清中のクロール濃度が正常値 (95mEq/l) 以下になった状態。胃液腸液喪失を伴う胃腸疾患,塩分喪失を伴う腎不全,利尿剤の過剰投与,肺気腫,糖尿病性アシドーシス,過剰発汗,副腎皮質機能亢進症,代謝性アルカローシスなどでみられる。原疾患を治療するとともに,利尿剤の投与中止,食塩補給を行う。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android