似付(読み)につかわしい

精選版 日本国語大辞典 「似付」の意味・読み・例文・類語

に‐つかわし・い につかはしい【似付】

〘形口〙 につかはし 〘形シク〙 (動詞「につく(似付)」から派生) 似合って見える。いかにもそれ相応でふさわしい。つりあっている。
土左(935頃)承平五年一月二二日「をさなきわらはのことにては、につかはし」
につかわし‐げ
〘形動〙
につかわし‐さ
〘名〙

に‐つか・う につかふ【似付】

〘自ワ五(ハ四)〙
① よく似る。
楚囚之詩(1889)〈北村透谷〉二「浦島帰郷の其れにもはて似付かふもあらず」
② よく似合う。
津軽の野づら(1935)〈深田久彌〉あすならう「似つかふ字を色いろ探して」

に‐つ・く【似付】

〘自カ五(四)〙 よく似合う。よく調和する。
万葉(8C後)四・七七一「いつはりも似付(につき)てそするうつしくもまこと吾妹子吾れに恋ひめや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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