会合周期(読み)かいごうしゅうき(英語表記)synodic period

精選版 日本国語大辞典 「会合周期」の意味・読み・例文・類語

かいごう‐しゅうき クヮイガフシウキ【会合周期】

〘名〙 惑星が、合(ごう)(または衝(しょう))から次の合(または衝)になるまでの平均周期

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デジタル大辞泉 「会合周期」の意味・読み・例文・類語

かいごう‐しゅうき〔クワイガフシウキ〕【会合周期】

惑星の相対的位置が同じになるまでの周期。内惑星では内合または外合から次の内合または外合までの時間外惑星では衝または合から次の衝または合までの時間。

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改訂新版 世界大百科事典 「会合周期」の意味・わかりやすい解説

会合周期 (かいごうしゅうき)
synodic period

二つの惑星が合(ないし衝)から出発して,次の同じ合(ないし衝)になるまでの期間をいう。一つの惑星を地球にとった場合,正確にはもう一つの惑星と地球との会合周期というべきであるが,これを単に会合周期ということも多い。この場合,会合周期は地球から見て他の惑星の太陽に対する視位置が1循環する周期であり,月の場合の朔望月(さくぼうげつ)と同意義である。会合周期は,二つの惑星の公転周期が与えられれば容易に計算できる。すなわち,T1T2を二つの惑星の公転周期とすれば1/T1,1/T2はそれぞれ二つの惑星が太陽のまわりを回る角速度に比例するので,会合周期Tは,1/T =|1/T1-1/T2|で与えられる。惑星の(地球との)会合周期は,水星が115.9日,金星583.9日,火星779.9日,木星398.9日,土星378.1日,天王星369.6日,海王星367.5日,冥王星(現在は準惑星分類)366.7日である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「会合周期」の意味・わかりやすい解説

会合周期
かいごうしゅうき

惑星が地球に対して、合(ごう)から次の合、あるいは衝(しょう)から次の衝というように相対的位置が同じになるまでの平均周期。各惑星の会合周期は、水星115.9日、金星583.9日、火星779.9日、木星398.9日、土星378.1日、天王星369.6日、海王星367.5日となっている。ちなみに、2006年8月の国際天文学連合(IAU)総会において、それまでの惑星から準惑星のカテゴリーに入れられた冥王星(めいおうせい)の会合周期は366.7日である。

 一般に惑星の公転周期P、地球の公転周期E、会合周期Cの間には1/C=1/E-1/Pの関係がある。

[村山定男]

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百科事典マイペディア 「会合周期」の意味・わかりやすい解説

会合周期【かいごうしゅうき】

外惑星が(または)になってから次に合(または衝)になるまでの期間。内惑星では内合(または外合)から次の内合(または外合)までの期間。惑星と地球の公転周期をT(/p),T(/e)とすれば会合周期Tは±1/T=(1/T(/p))−(1/T(/e))で与えられる。金星584.0日,火星779.9日等。
→関連項目周期

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「会合周期」の意味・わかりやすい解説

会合周期
かいごうしゅうき
synodic period

惑星が地球との (または ) から出発して,再び同じ合 (または衝) に戻るまでの周期。地球からみて太陽に対する相対位置の1巡する時間。惑星の公転周期を P ,地球の公転周期 (1恒星年 ) を P0 とすれば,会合周期 P' は 1/P'=|1/P-1/P0| 。すなわち P'=PP0/|PP0| 。地球との会合周期の最も長いのは火星で 779.94日,最も短いのは水星で 115.88日である。

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