伏見天皇自筆法華経(読み)ふしみてんのうじひつほけきょう

世界大百科事典(旧版)内の伏見天皇自筆法華経の言及

【紙背文書】より

…ただまったく別の意味を持つ裏書が裏文書といわれることもあるので,裏文書の呼称を避ける場合もある。 紙背文書の中には,〈伏見天皇自筆法華経〉(妙蓮寺蔵)が伏見の父後深草天皇書状の裏に写経され,〈元亨三年内宮遷宮記〉(神宮文庫蔵)がすべて綸旨などの宿紙に書かれた文書を料紙として記されたように,意図的に特定の性質の文書がまとめて使用されている場合もあるが,大部分は本来ほごとして破棄されるはずの文書が,まったく別の用途のために料紙とされ,偶然に伝来したものといってよい。それゆえ,紙背文書は意識的に保存すべきものとして伝わった通常の文書とは異なる性格を持ち,その時代の社会の実相をより直接的に伝える貴重なものが多い。…

※「伏見天皇自筆法華経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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