伏木氏村(読み)ふしきむら

日本歴史地名大系 「伏木氏村」の解説

伏木氏村
ふしきむら

[現在地名]芦北町伏木氏

乙千屋おとぢや村北東の山中佐敷さしき川支流の宮の浦みやのうら川最上流にある小集落。平家の落人伝説をもち、このような幽谷にみやびやかな人たちの住んでいるのが不思議だといったのが村名の起りという伝えもある。寛永一六年(一六三九)の葦北郡地侍御知行割帳(徳富文書)に伏木氏村の名があり、矢野安右衛門・矢野伝左衛門の名がある。佐敷手永に属し、正徳年間(一七一一―一六)に佐敷手永惣庄屋であった伊藤家に残る当時の文書によれば、高七一石五斗余で一五軒・七四人を書上げている。文化一〇年(一八一三)の佐敷手永村々高附帳(熊大図書館蔵)に高九〇石九斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android