伊予稲荷神社(読み)いよいなりじんじや

日本歴史地名大系 「伊予稲荷神社」の解説

伊予稲荷神社
いよいなりじんじや

[現在地名]伊予市稲荷

祭神は宇迦能御魂命・邇邇芸命・伊邪那美命・菊理比売命・大宮能売命。旧郷社。境内社には猿田彦さるたひこ神社・田中たなか神社・四大神しのおおかみ社がある。

社伝によれば、弘仁一五年(八二四)二月午の日に国司伊予守越智宿禰為澄が勅を奉じて山城国伏見稲荷神社を勧請し、石田いしだ郷の総鎮守として、稲荷村をその神戸としたという。河野通有が弘安の役の功によって山崎庄を領した時、当社を祈祷所とし、以来河野氏は当神社を厚く尊崇したという。替地後、大洲・新谷両藩の祈願所となった。元禄一三年(一七〇〇)火災のため楼門を残して社殿全焼、翌年に再建して今日に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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