仰天(読み)ぎょうてん

精選版 日本国語大辞典 「仰天」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐てん ギャウ‥【仰天】

〘名〙
① 天を仰いで嘆息すること。また、天を仰いで大いに笑うこと。
② 非常に驚くこと。たまげること。あきれかえること。狂癲(きょうてん)
小右記‐寛仁元年(1017)八月三日「又是所聞之国々、災禍旁起、貴賤仰天」
保元(1220頃か)中「上皇東西を失て、御仰天あれば」

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デジタル大辞泉 「仰天」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐てん〔ギヤウ‐〕【仰天】

[名](スル)《天を仰ぐほど驚く意》ひどくびっくりすること。「仰天して腰を抜かす」
[類語]驚くたまげるびっくりどきっとするぎくっとするぎょっとする動転する喫驚きっきょうする驚愕きょうがくする驚倒する一驚する驚嘆する瞠目どうもくする恐れ入るあきれる唖然あぜんとする愕然がくぜんとする呆気あっけにとられる目を疑う目を丸くする目を見張る息をのむきもをつぶす腰を抜かす

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普及版 字通 「仰天」の読み・字形・画数・意味

【仰天】ぎよう(ぎやう)てん

天を仰ぐ。はげしく嘆くとき、笑うときの所作。〔戦国策、燕三〕樊(於期)將軍、天を仰いで太息涕して曰く、~乃ち今へを聞くを得たりと。自刎(じふん)す。太子之れを聞き、馳せいて屍に伏して哭す。

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