仮山(読み)かざん

精選版 日本国語大辞典 「仮山」の意味・読み・例文・類語

か‐ざん【仮山】

〘名〙 (仮に造った山の意) 築山(つきやま)をいう。
蔗軒日録‐文明一八年(1486)九月二六日「前有宿井之松。仮山可愛。実哥人之幽居也」
家屋雑考(1842)二「仮山は築山なり。又石立(いしだて)といふ事あり。是は庭の岩組をする事なり」 〔皮日休‐秋晩訪李処士所居詩〕

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デジタル大辞泉 「仮山」の意味・読み・例文・類語

か‐ざん【仮山】

築山つきやまのこと。

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普及版 字通 「仮山」の読み・字形・画数・意味

【仮山】かざん

築山。庭内に作る小山。唐・杜甫〔仮山詩の序〕天寶の初め、南曹の小司寇舅、我が太夫人の堂下に於て、土を累(かさ)ねて山を爲(つく)る。

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百科事典マイペディア 「仮山」の意味・わかりやすい解説

仮山【かざん】

枯山水(かれさんすい)

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世界大百科事典(旧版)内の仮山の言及

【築山】より

…庭園などで,人工で土砂を小高く盛り上げ,あるいは石を積んで築いた山。中国では仮山という。古墳も築山の一種といえるが,庭園では612年(推古20)に渡来人路子工(みちこのたくみ)が皇居の南庭に設けたという須弥山(しゆみせん)が,記録(《日本書紀》)にあらわれる最古の例である(ただし,これを須弥山石像とする説がある)。…

※「仮山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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