仮名遣(読み)かなづかい

精選版 日本国語大辞典 「仮名遣」の意味・読み・例文・類語

かな‐づかい ‥づかひ【仮名遣】

〘名〙
日本語をかなで書き表わす時、同音のかなの使い分け。また、その使い分けについて示した規範。歴史的(古典かなづかい字音かなづかい現代かなづかいなど。
寒川入道筆記(1613頃)歌連歌同時聯句之事「歌も連歌も勿論かなつかひ句ぎり清濁にて事の外にちがふ事じゃ」
古事記伝(1798)一「仮字用格(カナヅカヒ)のこと、大かた天暦ころより、以徃(あなた)の書どもはみな正しくて、〈略〉みだれ誤りたること一つもなし」
② 文字や文章の書き方。また、ことばの表現方法。
※評判記・色道大鏡(1678)九「文かくにだに仮名遣(カナヅカヒ)はあらたむべき事なるに」
万葉仮名のように、漢字を表音文字として用いること。
史記抄(1477)一五「呴犂湖 日本の仮名つかいのやうにつけをいた名ぢゃぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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