仮名違(読み)かなちがい

精選版 日本国語大辞典 「仮名違」の意味・読み・例文・類語

かな‐ちがい ‥ちがひ【仮名違】

〘名〙
仮名を書き違えること。仮名にまちがいのあること。転じて、文字を書き違えること。また、その文字。
※子孫鑑(1667か)中「かながきのさうしものを見ては、重言・非言、前後管・かなちがひ、文字あやまりありなどと、様々の事のみいふ」
※悲しき玩具(1912)〈石川啄木〉「その頃は気もつかざりし 仮名ちがひの多きことかな、昔の恋文!」
ことばづかいを誤ること。また、そのことば。
洒落本・三躰誌(1802)「そりゃア人をうたぐると云物だ。おれが事よりおめヱ仮名違(カナチガ)ひをいはねへよふにしなせへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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