代替(読み)ダイタイ

デジタル大辞泉 「代替」の意味・読み・例文・類語

だい‐たい【代替】

[名](スル)それに見合う他のもので代えること。かわり。「路面電車を廃止しバスで代替する」「代替地」
[類語]交代入れ替わり入れ替え更迭こうてつ交番代謝チェンジ代わり代物別物代表代替わり代用代理代行身代わり肩代わり代わる代える入れ代わる成り代わる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「代替」の意味・読み・例文・類語

しろ‐が・う ‥がふ【代替】

〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した。「しろかう」とも) 品物を売って、金、食物などに替える。しろなす。
御伽草子唐糸草子(室町末)「小袖を町へいだし、しろがへて」
※俳諧・本朝文選(1706)五・記類・落柿舎記〈去来〉「柿の木四十本あり、五とせ、六とせ経ぬれど、このみも持来らず、代(シロ)がゆるわざもきかねば」

だい‐がわり ‥がはり【代替】

〘名〙
帝王将軍戸主・経営主などがかわること。次の代にうつること。
史記抄(1477)四「二年天子賀す、代かはりを賀するぞ。顕王三十三年ぞ」
年代のかわること。ふつう一〇年とか一〇〇年とかを単位とする。

だい‐かえ ‥かへ【代替】

〘名〙 (「代替(だいたい)」の重箱よみ) =だいたい(代替)
※こちら社会部(1964)〈菊村到二九新車を購入するとき、代替(ダイカ)えというのがある。つまり、今まで使っていた古い車を下取りに出して、新車ととりかえるのである」

だい‐たい【代替】

〘名〙 他のもので代えること。代わり。だいかえ。
学生教養(1936)〈鈴木利貞編〉学生時代の回顧東畑精一〉三「何事も生れると同時に定まってゐる封建時代は、多くの機会可能性、機会の代替性に乏しかったが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「代替」の読み・字形・画数・意味

【代替】だいたい

代わり。

字通「代」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の代替の言及

【経済学原理】より

…その中心部分は,第5編〈需要,供給,価値の一般理論〉と第6編〈国民所得の分配〉にある。価値は需要と供給の均衡点において決定されるという命題を基本的枠組みとして,〈限界margin〉と〈代替substitution〉という概念を用いて均衡状態が記述されるが,それは選択的な消費の対象にだけでなく,生産諸要素にも適用されて,有益な諸概念が創案された。〈長期〉正常と〈短期〉正常の区別,外部経済と内部経済(外部経済・外部不経済)の区別,主要費用と補足費用の区別に加えて,準地代,代表的企業representative firm,弾力性など,今日,部分均衡分析(〈市場均衡〉の項目参照)で用いられる主要な諸概念は,すべてマーシャルの創案になるものである。…

※「代替」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android