仙源抄(読み)センゲンショウ

デジタル大辞泉 「仙源抄」の意味・読み・例文・類語

せんげんしょう〔センゲンセウ〕【仙源抄】

源氏物語注釈書。1巻。長慶天皇著。弘和元年=永徳元年(1381)成立難語いろは順に配列し、注釈を施したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「仙源抄」の意味・読み・例文・類語

せんげんしょう センゲンセウ【仙源抄】

南北朝時代の「源氏物語」注釈書。一巻。長慶天皇著。弘和元年(一三八一)成立。書名は、仙洞の源氏物語の抄の意。「源氏物語」の難語を「いろは」順に並べ、考証を加えたもの。後人による増補部分が少なくないとされる。「源語類集」「源氏物語色葉聞書之事」など異称が多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仙源抄」の意味・わかりやすい解説

仙源抄
せんげんしょう

1巻。『源氏物語』の辞書。長慶天皇撰。弘和1=永徳1 (1381) 年成る。『源氏物語』中の主要語句を千余項選んで,いろは順に配列し,先行の『水源抄』『紫明抄』などを引いて簡単な注解を示し,自説を付記している。仙洞 (上皇御所) でつくられたことから,この名がある。

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