仙台河岸(読み)せんだいかし

日本歴史地名大系 「仙台河岸」の解説

仙台河岸
せんだいかし

[現在地名]潮来町潮来

まえ川沿いの潮来・つじ両村の境にあった仙台藩の蔵屋敷跡。「水戸紀年」の承応二年(一六五三)八月二六日条に「今年板久村ニテ河岸ヤシキノ地五百歩余仙台侯ニ与ヘラル或ハ慶安二年ニ賜トモイヘリ」とあるが、「仙台屋敷事件旧記書抜」(窪谷家文書)には「慶安二年より御借地、承応二年より除地ニ罷成」とある。惣坪数二千七三〇坪余、うち潮来村分の高二・七三六石、辻村分の高二・三五二石で、地代は承応二年以降仙台藩から潮来村穀宿人に支払われ、穀宿人から水戸藩に納められた。

後に仙台藩蔵屋敷は下総銚子(現千葉県銚子市)に移され、寛政八年(一七九六)には蔵屋敷は銚子陣屋が管理することになり、足軽・人足を除く役人入船の時だけ出張するようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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