付属海(読み)フゾクカイ

デジタル大辞泉 「付属海」の意味・読み・例文・類語

ふぞく‐かい【付属海】

大陸近くの海域で、陸地に囲まれている部分地中海縁海がある。

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精選版 日本国語大辞典 「付属海」の意味・読み・例文・類語

ふぞく‐かい【付属海】

〘名〙 大洋に比較して、小面積海洋のこと。全海洋面積の一四パーセントを占め、陸地で囲まれた「地中海」と、島や半島によって不完全に囲まれた「縁海」とに区分される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「付属海」の意味・わかりやすい解説

付属海
ふぞくかい
adjacent sea

大洋と異なり,面積が小さく,顕著な独自の海流系や潮汐をもたない海。多くはそれが属している大洋からの影響を受ける。付属海は一般に地中海縁海とに分けられ,前者には北極海ヨーロッパ地中海,後者にはベーリング海,オホーツク海日本海などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「付属海」の意味・わかりやすい解説

付属海
ふぞくかい

三大洋の境界部または周縁部で、大陸または島などにより、大洋から隔てられた海。大陸と大陸との間にある大陸間地中海、大陸の中に入り込んだ大陸内地中海、および大陸と弧状列島の間にある縁海とに分けられる。大陸間地中海はいわゆる地中海(ヨーロッパ・アフリカ地中海)に、大陸内地中海はカナダ北東岸のバフィン湾に、縁海はオホーツク海や日本海に代表される。区別は地理的なもので、成因にはよらない。

安井 正]

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世界大百科事典(旧版)内の付属海の言及

【海】より

…海岸近くの入江や,浦,潟(かた)を海とするか湖沼と呼ぶかは,多分に従来の習慣によっている。
【海の地球科学】

[海の分類]
 海を分類するには,その位置や大きさ,形状,海水の特性などにより,大洋と付属海に分け,付属海はさらに地中海(大・小地中海),縁海に分ける。大洋とは太平洋,大西洋,インド洋の三つであって,その他の海は,いずれもこれらのどれかに付属させる。…

※「付属海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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