仕散・為散(読み)しちらかす

精選版 日本国語大辞典 「仕散・為散」の意味・読み・例文・類語

し‐ちらか・す【仕散・為散】

〘他サ五(四)〙 =しちらす(仕散)
※五家正宗賛抄(1600頃)二「臨済の家の私し物を散々にしちらかした。是が見事ぞ。家私は家計也」
※火の柱(1904)〈木下尚江〉四「どうセ耶蘇(やそ)などだもの、何を仕散(シチラ)かして居るんだか、解ったもンぢゃない」

し‐ちら・す【仕散・為散】

〘他サ五(四)〙 (「ちらす」は動作の荒々しいさま、乱れたさまを表わす) 荒々しく事をする。無茶苦茶に事をする。あとのことなどかまわないで、しほうだいにする。しちらかす。
源氏(1001‐14頃)横笛うちまき、しちらしなどして、みだりがはしきに、夢のあはれもまぎれぬべし」
愚管抄(1220)五「さて信頼はかくしちらして大内に行幸なして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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