仕掛品(しかかりひん)(読み)しかかりひん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「仕掛品(しかかりひん)」の意味・わかりやすい解説

仕掛品(しかかりひん)
しかかりひん

「しかけひん」ともいう。製造業において、所定工程を終了したものを完成品というのに対して、いまだ作業途中にある未完了の製品生産に投入している費用総額をいう。一般に、工場内に複数の工程がある場合、最後の工程以外の工程完了品は半製品とよばれ、仕掛品と区別される。製造業の会計あるいは原価計算では、計算期末の仕掛作業原価を評価しなければ、適正な完成品原価を算定しえないから、この計算過程はきわめて重要である。

[東海幹夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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