仏教説話(読み)ブッキョウセツワ

デジタル大辞泉 「仏教説話」の意味・読み・例文・類語

ぶっきょう‐せつわ〔ブツケウ‐〕【仏教説話】

説話分類の一。仏・菩薩ぼさつ奇跡高僧逸話世俗における因果応報の理などを記したもの。日本霊異記にほんりょういき今昔物語集発心集沙石集しゃせきしゅうなどにみられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の仏教説話の言及

【因果応報】より

…民間道教に説かれる因果応報観もほぼこれと対応する。【入矢 義高】
[説話]
 仏教説話はすべて因果応報の色彩を帯びている。その中でも特に因果応報説話の性格が鮮明なのは,冥界説話,禽獣への転生の因縁を語る説話,現在因現在果の現報説話,の3種である。…

【説話画】より

…仏教説話に淵源を有する絵画をいうが,語自体は新しい。仏教説話は仏伝,本生,譬喩(ひゆ)説話に大別されるが,それらはインドにおいてストゥーパのレリーフや壁画などに造形され,西域,中国に流伝し,各種の浄土図にも及んだ。…

※「仏教説話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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