今文(読み)きんぶん

精選版 日本国語大辞典 「今文」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぶん【今文】

〘名〙
中国古代の文字の一種。漢代の隷書をいい、それ以前の秦代の篆書籀文(ちゅうぶん)古文と呼ぶのに対する。⇔古文
史記抄(1477)二「今文には無し、古文にはあり」
② 中国、経書のテキストの一種。焚書(ふんしょ)で失われた儒家経典を、漢初に復活させる際、学者が暗誦してきた文章を隷書で記したもの。また、それを重んずる学派。⇔古文。→今文学

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デジタル大辞泉 「今文」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぶん【今文】

中国で代に使われていた書体隷書をいう。→古文こぶん3

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普及版 字通 「今文」の読み・字形・画数・意味

【今文】きんぶん

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