こ‐よい ‥よひ【今宵】
〘名〙 (此の宵の意)
※
書紀(720)允恭八年二月・
歌謡「我が夫子
(せこ)が来べき宵なり ささがねの
蜘蛛の行ひ 虚予比
(コヨヒ)著しも」
② 夜が明けた後、
昨夜のことをいう。ゆうべ。
昨晩。
※
源氏(1001‐14頃)蜻蛉「いかなるぞとけす女にとへば、うへの、こよひにはかに亡せ給にければ、物もおぼえ給はず」
[語誌]「今夜」の意が通時的にみられ、「昨夜」の意が
中世まで並列して存在したことは、一日の
起算の
仕方がいろいろあったことに起因する。近世以降は一般的に「今夜」の意に統一される。
こん‐しょう ‥セウ【今宵】
〘名〙
話し手が今身を置いているその日の
夕刻。きょうの夕刻。また、
夜中にいたるまでの間。今夕。今夜。こよい。〔
易林本節用集(1597)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「今宵」の意味・読み・例文・類語
こ‐よい〔‐よひ〕【▽今宵】
1 今夜。今晩。「今宵の月」
2 翌朝になってからみて、昨夜のこと。ゆうべ。
「―の風にも、あくがれなまほしく侍りつれ」〈源・野分〉
[類語]今夜・今晩・当夜
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普及版 字通
「今宵」の読み・字形・画数・意味
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