日本大百科全書(ニッポニカ) 「仇野」の意味・わかりやすい解説 仇野あだしの 京都市西部、右京区嵯峨(さが)の小倉(おぐら)山北東麓(ろく)一帯の総称。化野、徒野などとも書く。『徒然草(つれづれぐさ)』にも「あだし野の露消ゆる時なく……」と記された昔の風葬の地と伝えられ、法然(ほうねん)房源空が常行念仏の道場とした化野念仏寺がある。その境内には、周辺から出土した7500もの地蔵や小石塔が明治時代に集められ、無縁仏として祀(まつ)られている。8月の地蔵盆には千灯供養(せんとうくよう)が行われる。[織田武雄][参照項目] | 小倉山 | 念仏寺 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例