仇敵（読み）あたかたき

精選版 日本国語大辞典

あた‐かたき【仇敵】

〘名〙 (後世は「あだかたき」とも) 憎い相手。きゅうてき。

※落窪（１０Ｃ後）二「中だちしたる人とても、あたかたきにもあらず、四の君の乳母(めのと)なれば」

きゅう‐てき キウ‥【仇敵】

〘名〙 自分の憎しみの対象である、かたき。あだかたき。

※随筆・折たく柴の記（1716頃）中「すべて御代官所を見ること仇敵のごとく」 〔春秋左伝‐昭公五年〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

きゅう‐てき〔キウ‐〕【^×仇敵】

恨みや憎しみをいだいている相手。かたき。「年来の仇敵」
[類語]相手・敵てき・敵かたき・ライバル・好敵手・難敵・宿敵・敵方・敵手・怨敵・大敵・強敵・天敵・外敵・政敵・論敵・競争相手・対戦相手・碁敵ごがたき・商売敵・獅子身中の虫

あだ‐がたき【^×仇敵】

《古くは「あたかたき」》憎い相手。きゅうてき。

出典　小学館

普及版 字通

【仇敵】きゆう（きう）てき

あだ、かたき。〔左伝、昭五年〕楚子、其の大夫をせしめて曰く、晉は吾が仇なり。(いやし)くも志を得ば、其の他を恤(うれ)ふること無し。

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出典　平凡社「普及版 字通」