仄見(読み)ほのみえる

精選版 日本国語大辞典 「仄見」の意味・読み・例文・類語

ほの‐み・える【仄見】

〘自ア下一(ヤ下一)〙 ほのみ・ゆ 〘自ヤ下二〙 ほのかに見える。ちらっと見える。かすかにわかる。
※馬内侍集(11C前)「ほのみえし月を恋ひつつかへるさの雲ぢの浪にぬれし袖かも」

ほの‐・みる【仄見】

〘他マ上一〙 ほのかに見る。ちらっと見る。また、わずかに見知っている。
※いほぬし(986‐1011頃)「ほのかにもほのみしものをはるかにも雲がくれ行空の月かな」

ほの‐み・せる【仄見】

〘他サ下一〙 ほのみ・す 〘他サ下二〙 ほのかに見せる。わずかに見せる。
源氏(1001‐14頃)夕顔「かほをもほのみせたまはず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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