精選版 日本国語大辞典 「仁者」の意味・読み・例文・類語
じん‐しゃ【仁者】
〘名〙
※凌雲集(814)九月九日待宴神泉苑各賦一物得秋山〈菅原清公〉「仁者楽レ之何所レ寄、国家襟帯在二西東一」
※太平記(14C後)三〇「高倉殿は元来仁者の行を借て、世の譏(そしり)を憚る人也ければ」 〔易経‐繋辞〕
② 情け深い人。博愛の人。
※浄瑠璃・源平布引滝(1749)一「仁者(ヂンシャ)に刃向ふ釼(つるぎ)もなくすごすご立って行綱は」
にん‐じゃ【仁者】
〘名〙 (「仁」とともに漢訳仏典で、対称の代名詞のように用いられる) 仏語。相手を呼ぶ語。きみ。なんじ。じんしゃ。にん。
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