人間は万物の尺度である(読み)ニンゲンハバンブツノシャクドデアル(英語表記)pantōn chrēmatōn metron anthrōpos; Man is the measure of all things

デジタル大辞泉 「人間は万物の尺度である」の意味・読み・例文・類語

人間にんげん万物ばんぶつ尺度しゃくどである

古代ギリシャの哲学者プロタゴラス言葉。個々の人間知覚こそ、真理基準であり、絶対的な真理は存在しないの意とされる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人間は万物の尺度である」の意味・わかりやすい解説

人間は万物の尺度である
にんげんはばんぶつのしゃくどである
pantōn chrēmatōn metron anthrōpos; Man is the measure of all things

プロタゴラスの有名な言葉で,彼の認識論上の立場を表明する,いわゆる「人間尺度命題」 homo-mensura-Satz。命題中の「人間」は,しばしば人類全体の意に解せられるが,元来は,個々の人間をさし,同一の事物事象に対する感覚的知覚ないし判断は,個々の人間によって異なるか,あるいは対立する可能性があり,したがってすべての判断の基準は,個々人に属するという意である。

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旺文社世界史事典 三訂版 「人間は万物の尺度である」の解説

人間は万物の尺度である
にんげんはばんぶつのしゃくどである

古代ギリシアの代表的ソフィストであるプロタゴラスの言葉
普遍的・客観的真理を否定し,認識の主観性を説いた言葉と考えられる。

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