人臣摂政(読み)じんしんせっしょう

世界大百科事典(旧版)内の人臣摂政の言及

【摂政】より

…君主が未成年の間,あるいは君主に事故があった場合などに置かれる。
【日本】

[古代~近世]
 摂政はその出自より大別して,皇族摂政と人臣摂政に分けられる。《日本書紀》に仲哀天皇没後神功皇后が摂政になったとあるのを摂政の初例とするが,これは摂政というより称制というのにふさわしく,また伝説的要素も多く,信をおきがたい。…

【藤原良房】より

…864年(貞観6)正月に15歳の天皇が元服し,866年に応天門の変で足場をかためた良房は,天皇の〈天下の政を摂行せしむ〉との詔をえて摂政となった。これが人臣摂政の初例であるが,当時はまだ後世のように官職として定立していたわけではなく,天皇に代わって政務を行うという行為を示すにすぎない。871年に准三宮となり随身の兵仗や封戸が加増されたが,翌年9月に没した。…

※「人臣摂政」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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