精選版 日本国語大辞典 「人品」の意味・読み・例文・類語
じん‐ぴん【人品】
〘名〙
※史記抄(1477)一五「人品の次第の高ことぞ」
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「人品(〈注〉ヒトガラ)を観るより得ること、言行録より多きなり」 〔沈約‐奏弾王源文〕
② はたから見た、その人の顔だち、物腰、服装。風采。
※地蔵菩薩霊験記(16C後)九「蔵好房と云ふ僧あり。元より鈍根にして一文不通なり。人品(ジンヒン)沙汰の限たりといへども、信心深厚にして地蔵を信じ奉る」
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉三「そのうち人品(ジンピン)のいい御爺さんの西洋人が戸を開いて這入って来て」
③ (形動) すぐれた身分、すぐれた人柄などであること。また、風采のよいさま。①②のよいこと。また、そのさま。
※浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)二「金作りの大小も流石お家の家老職と、云ねどしるき其人品(ジンビン)」
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