人口重心(読み)ジンコウジュウシン

デジタル大辞泉 「人口重心」の意味・読み・例文・類語

じんこう‐じゅうしん〔‐ヂユウシン〕【人口重心】

その地域に住む住民一人一人の体重が同じと仮定して、全体バランスの取れる地点をいう。平成22年(2010)の国勢調査による日本人口重心は岐阜県関市北部にある。
[補説]国勢調査に基づいて計算され、人口移動傾向が分かる。日本の人口重心は平成17年(2005)に比べて南東へ2.4キロ移動した。

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百科事典マイペディア 「人口重心」の意味・わかりやすい解説

人口重心【じんこうじゅうしん】

人口分布状態を表す方法。人口の大きさを重さにおきかえて,人口の地域的分布を示す。一定地域を幾何学的平面と見なし,その地域の個々の人間(人口成員)の重さが等しいと仮定した場合,その平面(地域)を水平に支える点(重心)の位置。各人口成員の居住地域の緯度経度を測り,その加重算術平均で求められる。

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世界大百科事典(旧版)内の人口重心の言及

【人口分布】より

…1950年と80年を比較して,南関東が15.5%→24.5%へと増大しているのに対し,東北10.7%→8.2%,九州・沖縄15.5%→12.0%へと著しい減少を示している。このような人口分布の状態を表す方法としては,人口密度,人口重心center of population(当該地域を平面と考え,そこに分布する個々の人間の重さを同じと仮定した場合に,この地域全体を水平に支える点の位置),人口ポテンシャルpopulation potential(人口分布が相互になんらかの影響を与えるエネルギーをもつと想定し,その状態を物理的概念に基づいて表現した結果),ジニ係数等がある。また,都市,農村,都市圏といった地域の特性による人口分布の地域区分が行われる。…

※「人口重心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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