人の褌で相撲を取る(読み)ひとのふんどしですもうをとる

精選版 日本国語大辞典 「人の褌で相撲を取る」の意味・読み・例文・類語

ひと【人】 の 褌(ふんどし)で相撲(すもう)を取(と)

他人の物を利用して、自分の事に役立てる。人の太刀で功名する。人の提灯明りを取る。〔諺苑(1797)〕
滑稽本・四十八癖(1812‐18)二「他(ヒト)の褌(フンドシ)角力(スマフ)とらんことをおもへばなり」

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デジタル大辞泉 「人の褌で相撲を取る」の意味・読み・例文・類語

ひとふんどし相撲すもう

他人の物を利用して自分の役に立てる。
[類語]付和雷同矮人わいじん観場かんじょう同意賛同支持賛成雷同便乗聴従適従追随追従驥尾きびに付す下手に出る後塵を拝する尻馬に乗る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「人の褌で相撲を取る」の解説

人の褌で相撲を取る

他人の物を利用して、自分の利益をはかる。自分は犠牲をはらわずに、平気で人のもので事を行うことのたとえ。

[使用例] 他人のフンドシで角力すもうをとろうと虫のいいことをねだったり[杉浦明平*「佐久間ダム見学記について」について|1955]

[類句] 人の太刀で功名する/人の提灯で明かりを取る

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