(読み)きょう

精選版 日本国語大辞典 「京」の意味・読み・例文・類語

きょう キャウ【京】

〘名〙
皇居のある土地みやこ帝都。首都。また、特に平安時代の都、すなわち京都(現京都市)をいう。
令義解(718)戸「凡京毎坊置長一人
伊勢物語(10C前)一「奈良の京、春日の里に、しるよしして、かりにいにけり」
いろは歌最後に言いそえる言葉。
河海抄(1362頃)一二「一説伊呂波有三段、イロハニホヘトチリヌルヲ大安寺護命僧正作、ワカヨタレソヱヒモセスまで弘法大師作京 伝教大師作或云慈覚大師」
③ 数の単位の一つ。兆の一万倍の数。けい

けい【京】

〘名〙 数の単位。兆の一万倍。億の一億倍。古くは兆の一〇倍の意味に用いられた。きょう。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「京」の意味・読み・例文・類語

きょう【京】[漢字項目]

[音]キョウ(キャウ)(呉) ケイ(漢) [訓]みやこ
学習漢字]2年
〈キョウ〉
首都。みやこ。「英京西京帝京
京都のこと。「京風京人形
東京。「帰京上京
ケイ
みやこ。「京畿けいき京洛けいらく
東京のこと。「京浜京葉
京都。「京阪神
[名のり]あつ・おさむ・たかし・ちか・ひろし
難読東京トンキン南京ナンキン北京ペキン

けい【京】

数の単位。の1万倍。10の16乗。古くは兆の10倍とも。きょう。
日本の国家プロジェクトの一環として、理化学研究所富士通により共同開発されたスーパーコンピューター。理化学研究所計算科学研究機構(兵庫県神戸市)に設置され、平成24年(2012)より、ライフサイエンス・新規材料開発・地球変動予測・宇宙物理学など、汎用機としてさまざまな分野で活用された。令和元年(2019)8月に運用終了。汎用京速計算機。京速機。京速コンピューター。→富岳
[補説]2は、演算速度が10ペタFLOPS(毎秒1京回の浮動小数点演算)であることに由来する。2011年に整備途中段階においてTOPトップ500で第1位、2014年から2018年までGraphグラフ500で第1位を獲得した。

けい【京/境/競】[漢字項目]

〈京〉⇒きょう
〈境〉⇒きょう
〈競〉⇒きょう

きょう〔キヤウ〕【京】

皇居のある土地。みやこ。「へのぼる」
京都。
いろは歌の最後「す」の次につける語。
けい(京)

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