京扇子(読み)きょうせんす

事典 日本の地域ブランド・名産品 「京扇子」の解説

京扇子[団扇・扇子]
きょうせんす

近畿地方京都府の地域ブランド。
京都府に由来する製法により京都市及びその周辺地域において生産されたせんす。平安時代初期に、木筒を数枚繋げて、現在の扇の形にしたものが始まりだと考えられている。素材・製法によって板扇と貼扇に分けられ、貼扇には紙扇と絹扇がある。日本の伝統文化・芸能には欠くことのできないものであり、平安時代は王朝貴族の儀礼服飾に用いられ、後には能や舞踊、香道・茶道の必携の具となった。1977(昭和52)年10月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年3月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5032427号。地域団体商標の権利者は、京都扇子団扇商工協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「京扇子」の解説

京扇子

京都府で生産される工芸品。9世紀頃から始まったとされる。国の伝統的工芸品に指定されている。

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