京兆家(読み)けいちょうけ

世界大百科事典(旧版)内の京兆家の言及

【細川氏】より

…しかし族滅は免れて3年後には赦免され,明徳の乱では山名氏討伐に重要な役割を果たし,南北朝末期の細川一族の分国は讃岐,阿波,土佐,淡路の南海道諸国に摂津,丹波,備後,備中の8ヵ国(のち備後が和泉に代わる)を数え,おおむね世襲分国として戦国期まで守護職を保持した。このうち摂津,丹波,讃岐,土佐の4ヵ国は京兆家と呼ばれた惣領家に伝領され,当主は畠山,斯波両氏と交替で管領を歴任,兵庫と堺の二大良港の地に守護所をおき,淡路,伊予の水軍をも勢力下に収め,瀬戸内海の制海権を事実上掌握した。 斯波,畠山両氏が家督紛争で衰微すると,嘉吉の乱後台頭した侍所家の山名氏がわずかに同氏に対抗しうるにすぎず,これも応仁・文明の乱で細川氏の優位が明らかになると,1487年(長享1)以降は細川氏以外に管領を出す家は皆無となった。…

※「京兆家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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