亦稚貝塚(読み)またわつかかいづか

日本歴史地名大系 「亦稚貝塚」の解説

亦稚貝塚
またわつかかいづか

[現在地名]利尻郡利尻町沓形字緑町・字本町

沓形くつがた岬の付根南側、遠浅の小さな湾にある。標高五―六メートルの緩傾斜の砂洲上にある。遺跡地には吹雪寒気を運ぶ北東・北西の季節風を遮る森林・岩場があったとされる。亦稚貝塚は明治三四年(一九〇一)の「東京人類学雑誌」に坪井正五郎が「海獣牙製の人形」を発表したのを初出として、昭和八年(一九三三)に名取武光、同二五年に早稲田大学などによる調査が行われてきた。昭和五二年四月、宗谷バスターミナル改築工事による緊急発掘調査が行われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android