亜セレン酸

栄養・生化学辞典「亜セレン酸」の解説

亜セレン酸

 H2SeO3 (mw128.97).亜硫酸硫黄に対応するセレン化状態にある酸で,セレン欠乏症の治療効果は原子状セレンおよび無機セレン化合物の中で最も活性が高い.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版「亜セレン酸」の解説

あセレンさん【亜セレン酸 selenious acid】

化学式H2SeO3二酸化セレンSeO2熱湯に溶かし加熱濃縮し,冷却すると得られる,無色または白色の六方晶系の結晶。吸湿性がある。融点約70℃,比重3.00(15℃),水に溶けて弱い酸性を呈する。酸解離指数pKa1=2.54,pKa2=8.02(18℃)。エチルアルコールに可溶。結晶を熱すれば水を失いSeO2となる。中程度に強い酸化剤であり,二酸化硫黄SO2,ヨウ化水素HI,硫化水素H2Sなどを酸化し,自身は容易に還元されて金属セレンになる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の亜セレン酸の言及

【セレン】より


[性質]
 おもな同素体として,無定形セレン,単斜晶系セレン,灰色(金属)セレンがある。無定形セレンには,融解セレンの急冷による黒色(薄層では赤色)のガラス状セレンと,亜セレン酸塩の還元による赤色の粉末セレンがある。粉末セレンは二硫化炭素に可溶で,この溶液を72℃以下で蒸発結晶化すると深紅色のα形およびβ形の単斜晶系セレンが生成する。…

※「亜セレン酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

巡視船

海上保安庁に所属し海上の警備と救難業務を行なう船。外洋で行動する大型で航洋性があるものを巡視船といい,港内や湾内などのかぎられた水域で行動する 100総t程度以下の小型のものを巡視艇と呼ぶ。武器として...

巡視船の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android