日本大百科全書(ニッポニカ) 「井手(町)」の意味・わかりやすい解説
井手(町)
いで
京都府南部、綴喜(つづき)郡にある町。京都盆地を流れる木津(きづ)川東岸に位置する。1927年(昭和2)町制施行。1958年(昭和33)多賀村と合併。JR奈良線、国道24号(奈良街道)、307号が通じる。木津川沿岸では茶や、モモ、ナシなどの果樹が栽培される。そのほか、カキ、ミカン、タケノコなどの栽培が行われる。西流して木津川に注ぐ玉川はヤマブキとカエルの名所として歌枕(うたまくら)となったが、いまは往時のおもかげはない。玉川は天井川をなすため下流では氾濫(はんらん)しやすく、1953年にも大きな被害を与えた。面積18.04平方キロメートル、人口7406(2020)。
[織田武雄]
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