井戸塀政治家(読み)いどべいせいじか

世界大百科事典(旧版)内の井戸塀政治家の言及

【政治家】より

…政治参加が〈財産と教養〉のある名望家層に限られている社会では,政治は名誉職と考えられ,政治によって生計を立てることは賤しむべきことであり,時としては腐敗の源と考えられている。国事に奔走して家産を失い,残るは井戸と塀ばかりという〈井戸塀政治家〉は今でもいくらかの敬意をこめて回想されるが,それは家産を持つ階層だけに政治参加が許されていた時代のことであった。逆に誰もが政治家になれる社会では,議員は歳費によって生活を賄い,調査費,選挙の費用などの政治家としての必要経費は政党や国庫によって賄われる傾向がある。…

※「井戸塀政治家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」