井出孫六(読み)イデマゴロク

デジタル大辞泉 「井出孫六」の意味・読み・例文・類語

いで‐まごろく〔ゐで‐〕【井出孫六】

[1931~2020]小説家ルポライター長野の生まれ。実証的な手法社会問題に鋭く切り込む。「アトラス伝説」で直木賞受賞。他に「秩父困民党群像」「終わりなき旅」「島へ」など。

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百科事典マイペディア 「井出孫六」の意味・わかりやすい解説

井出孫六【いでまごろく】

小説家。長野県生れ。東京大学仏文科卒業。1958年から1969年まで中央公論社在職,《中央公論》などの編集に当たる。1974年,《アトラス伝説》で第72回直木賞,1986年,《終わりなき旅》で第13回大仏次郎賞を受賞。《秩父困民党群像》《峠の廃道》など秩父事件,またひろく自由民権運動の実像に迫るノンフィクションでも知られ,人物評伝には定評がある。他に《ルポルタージュ戦後史》など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井出孫六」の解説

井出孫六 いで-まごろく

1931- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和6年9月29日生まれ。丸岡秀子,井出一太郎の弟。中央公論社勤務をへて文筆生活にはいり,昭和48年「秩父困民党群像」で注目される。50年洋画家川上冬崖をえがいた「アトラス伝説」で直木賞,61年「終わりなき旅―「中国残留孤児」の歴史と現在」で大仏(おさらぎ)次郎賞。実証的な創作手法で知られる。長野県出身。東大卒。

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