五百句(読み)ゴヒャック

デジタル大辞泉 「五百句」の意味・読み・例文・類語

ごひゃっく【五百句】

高浜虚子句集。昭和12年(1937)「ホトトギス」の創刊500号にちなみ、500の句を自選したもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「五百句」の意味・わかりやすい解説

五百句
ごひゃっく

高浜虚子(きょし)の句集。1937年(昭和12)6月改造社刊。虚子が主宰する『ホトトギス』500号記念にちなみ俳句をつくり始めた1891、92年(明治24、25)ごろから1935年(昭和10)までの自選。序に、好みからいえば近作が多くならねばならぬが古い時代の句も捨てがたく明治・大正・昭和をほぼ等分にとったとあるが、明治128句、大正161句、昭和211句を収める。俳壇の中心として伝統を守り後進を導いた虚子の道程を示す代表的句集。こののち『五百五十句』が『ホトトギス』550号記念に、『六百句』『六百五十句』が同じ趣旨で刊行された。

福田清人

『『高浜虚子全句集』上下(1980・毎日新聞社)』

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