五宗(仏教)(読み)ごしゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「五宗(仏教)」の意味・わかりやすい解説

五宗(仏教)
ごしゅう

仏教で、大乗仏教の5宗派をいうが、時代によってどれをとるかは一定しない。古くは奈良時代以来の南都六宗のうち華厳(けごん)宗、三論(さんろん)宗、法相(ほっそう)宗、倶舎(くしゃ)宗、成実(じょうじつ)宗をいい、平安時代には華厳宗、法相宗、三論宗、律宗天台宗をいった。また中国における禅宗の五つの流派(五家)をさし、臨済(りんざい)、曹洞(そうとう)、潙仰(いぎょう)、雲門(うんもん)、法眼(ほうげん)をいう。

[宇田敏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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