五十集(読み)いさば

精選版 日本国語大辞典 「五十集」の意味・読み・例文・類語

いさ‐ば【五十集】

〘名〙
江戸時代魚市場魚商人のほか漁場漁船、水産加工業者にも共通して用いた語。江戸の中期以降は主として魚問屋、魚の仲買人をさすようになった。いそば。〔随筆・続昆陽漫録補(1768)〕
② 「いさばぶね(五十集船)」の略。〔和漢船用集(1766)〕

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デジタル大辞泉 「五十集」の意味・読み・例文・類語

いさ‐ば【五集】

東日本で)魚商。また、その商品
西日本で)行商運搬に用いられてきた和船。いさばぶね。

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世界大百科事典(旧版)内の五十集の言及

【魚市場】より

…一般には,小売ではなく卸売の取引を行う魚市場を指している。うおしじょう,さかないち,魚河岸,五十集(いさば)などともよばれる。水産物はこの魚市場を基軸に流通しているが,漁獲物の水揚げを行う漁港には産地市場が,都市消費地には消費地市場がそれぞれ独自の流通機能をもって段階的に分立していることが,他の生鮮食料品流通と異なる特徴である。…

※「五十集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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