五十歩をもって百歩を笑う(読み)ごじっぽをもってひゃっぽをわらう

精選版 日本国語大辞典 の解説

ごじっぽ【五十歩】 を もって百歩(ひゃっぽ)を笑(わら)

(五十歩逃げた者が百歩逃げた者を臆病だと笑う意。孟子が梁の恵王に、隣国との政治上の比較に関して述べた、「孟子‐梁恵王・上」に見えることば) 自分大差がないのに人の言動を笑う。本質的に違いはないことのたとえ。また、ともに大したことはないことをいうたとえ。五十歩百歩
浄瑠璃栬狩剣本地(1714)三「此云わけは私ごと、五十歩をもって百歩を笑ふとかや、逃るは同じ逃る也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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