五十嵐健治(読み)いがらし けんじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「五十嵐健治」の解説

五十嵐健治 いがらし-けんじ

1877-1972 明治-昭和時代の実業家
明治10年3月14日生まれ。三井呉服店(現三越)につとめ,明治39年洗濯業の白洋舎創業。翌年わが国ではじめてドライクリーニングの技術を開発。東京,大阪に工場をつくるなど事業を拡大する。クリスチャンとして伝道出版にもつとめた。昭和47年4月10日死去。95歳。新潟県出身。旧姓は船崎。自伝に「キリスト信仰とわが体験」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の五十嵐健治の言及

【洗濯】より

…東京では68年(明治1)5月,洗濯屋与兵衛が,神田鍛冶町表通り下駄新道に西洋洗濯屋を始めたのが祖である。 ドライクリーニングは1906年に白洋舎を創設した五十嵐健治によって始められた。彼は,ヨーロッパでは白羽二重の白無垢(しろむく)が洗濯できることを聞き,独学で研究に没頭,ベンゾールを使い,これにみずから考案・発明したベンジンソープを添加し,翌年7月,乾燥洗濯と名付けた。…

※「五十嵐健治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」