五全総
ごぜんそう
5番目となる全国総合開発計画(全総)。タイトルは「21世紀の国土のグランドデザイン」。全総は日本の国土開発の基本となる計画で、政府の社会資本整備の長期的な方向性を示す。国土総合開発法に基づき1962年に初めて策定された。五全総は2010~2015年を目標年次とする計画で、1998年3月末に閣議決定された。経済成長期につくられた全総と比べ開発志向はやや弱まり、地域主導の国土づくりを打ち出している。一極集中を是正するため、多軸型国土構造を打ち出したのが特徴。6海峡横断プロジェクトなど大規模プロジェクトも盛り込まれた。国土交通省は全総の根拠法である国総法を抜本的に見直す考えで、五全総が最後の全総となる公算が大きい。
[編集部]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の五全総の言及
【国土総合開発】より
…以下〈国総法〉という)が制定され,それに基づいて設置された国土総合開発審議会(略称,国総審。1979年以後,首都圏整備審議会,近畿圏整備審議会等と統合して国土審議会となる)の意見を聞きながら特定地域総合開発計画(1951地域指定),全国総合開発計画(1962,全総),新全国総合開発計画(1969,新全総),第3次全国総合開発計画(1977,三全総),第4次全国総合開発計画(1987,四全総),第5次全国総合開発計画(1998,五全総)などが,閣議決定されてきた。 国土総合開発計画が国民経済で果たす役割としては,第1に,その計画が掲げる目的に向けて,土地や水の利用,労働力の活用,財政投資のあり方を総合的に調整し進めていくことがあげられる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」