五ヶ村川(読み)ごかそんがわ

日本歴史地名大系 「五ヶ村川」の解説

五ヶ村川
ごかそんがわ

上流を豊明市に発し、大府市から知多郡東浦ひがしうら町を通り海に入る排水路。五ヶ村川の流域一帯はかつて入江であったが、新田開発に伴い尾張・三河の両方から干拓工事がなされて境川の堤が築かれ、悪水は自然に境川に流れ込んでいた。延宝五年(一六七七)境川の川底は上流から流された土砂のために高くなり、雨降りには稲が水につかるようになった。北尾きたお近崎ちがさき大脇おおわき(現豊明市)の諸村は、横根よこね村地内に新しい川を境川に沿って開削し悪水を海へ流すことにした。それについて、境川に流れ落ちる大坪おおつぼ(今はない)皆瀬みなせ明神みようじん川の諸河川の下に樋門を築くことも含まれ、難工事であった。

正徳五年(一七一五)東阿野ひがしあの(現豊明市)の悪水は、庄戸しようど(現豊明市)に杁(証文杁)を伏せ込み五ヶ村川に流れるようにした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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